運命は廻る。
わたしが喰われ、再生することで。
わたしは抵抗する。
わけもわからず抵抗する。
これが何の感情なのかわからないまま、抵抗する。
「もう、喰われたくない」
わたしが涙を流す時、
運命もまた、涙を流す。
わけもわからず涙を流す。
涙に身体をゆだねる。
わたしは抵抗を止め、
わたしは運命を抱きしめる。
硬く強張った運命の肌、傷の痕。
初めて聞く運命の声、あ、あ、あ、あ、
あ、あ、あ、あ、星が連なり、闇に火が付く。
あ、
太陽の、
音がする。
涙は対立する両者をひとつにする
光と影がひとつになった月のように
火と水
女と男
神とゴミ
運命とわたし
わたしは運命、運命はわたし
近くに太陽、遠くに星
太陽も星も宇宙の流す涙
運命とわたしがひとつになった涙
運命はもうわたしを犠牲にしない
わたしはもう運命を見捨てない
わたしの髪が星に触れ
運命は太陽と結ばれる
月が咲く
わたしはひとり
ついにあなたと出会うことができる
わたしの手は、あなたとつなぐためにある